人には人の乳酸菌だから
私、ひとつ気づいたことがあって。
小説を見られることに抵抗はあるけど、イベント参加系のレポートを書いて見てもらうことには抵抗がないことに気づいたんだよね。
じゃあそれって何で?ってなった時に、例えばイベント参加レポートは、書く側も見る側も「イベントに参加した」という共通認識があるから、どこから書き出しても読み手に伝わるって前提があるからなんだと思うんです。
小説は、自分の頭の中の話を一から書き出すわけで(あたりまえ体操)
そうなって来ると、林檎を表現しなさいって言われた時に「赤くてまあるい禁断の果実」「つるりとした表面に刺すような紅色が特徴の紅玉と言われる品種だ」
って表現ひとつとってもその人によって全然違うじゃないですか!後半のやつなんか品種まで言って説明までいれちゃってるし。
前半は、禁断の果実って書いておけば「あー、林檎のことかな?」って小説や絵本を読んできた人ならなんとなく伝わると思うんです。一概にこうですとは断言できないけど。
でも、林檎を初めて見る人に伝えるのと、林檎を知っている人に表現するのとじゃ全く別物になると思うんです。
伝えると表現するってそもそも別では?
ん?(思考停止)
何を当たり前なことを言ってるんだと言われたらおしまいなんですけど!
まあそれで、私が自分の小説を公表する時に乗り気になれない、どこか嫌だと感じるのはここにあると思ったんです!
単純な話!
表現不足!語彙力がない!
わかってんだよそんな!
違うの、話を聞いて私さん。
頭の中を覗かれる感じがして嫌なんですよ。じゃあお前は話を書くのに向いてないよ[完]
せやかて工藤。
わし、腐女子なんよ。
いやでも推しのあれやこれやが脳内で繰り広げられるんだよ。
それを書き留めて同志と、こんな妄想してて〜!わかる〜!推しが今日も尊い〜!ってやるのが好きな生き物なんです。
そこから派生するのが二次創作、小説や漫画なんですよね。
脳内の時点では楽しいお話。
書き出した途端、駄作。
しょっちゅうですこんな。
頭の中ではこんなに素晴らしいのに!
なんでや!ってなりませんか。なるよな。
それは表現能力のなさと言うより、表現方法が未熟と言った方が傷は浅いかもしれない。
小説として失速するのはそこ。
推しちゃんはこんな体位で、声の出し方はこうかな?あれ、ここの足の位置ってどうなる?鼻にかかるような声って、何?鼻声のこと?経験不足〜〜〜〜!!!!
いや男のセックスの話に限ったことではなくてね!?女だから下半身のそれはついてないし、結局妄想とプロの方々のお仕事からお勉強させて頂くことしか出来ないんですよ。性に関しては。
じゃあ、それ以外での表現方法はどうやって身につけるのか。
それは、本を読んだり映画を見たり、散歩をしたり人それぞれやり方はあると思うんですけども。
小説の何が楽しくて読むかっていうと、その書いた人にしか書けない味?みたいなものを求めて読むんですよ私の場合ですけど。
は〜!?なに〜!???こ、こんな言い回しありか〜!!!!すげ〜!!!!ってアドレナリンどっぱどっぱ出しながら読むんですけども。ここ!この!アドレナリンが出るような一文を書く!書き出す!これを脳内からどう捻り出してくるかが重要。
脳ミソがハイになってるときはするする出てくるんですけど、それを自分以外の人に読ませよう(言い方)とした時に伝わりますか?ってなった時に、ほんまにこれ私の脳内表現としてあってる?なんか違うんじゃない?もっとこうでしたけど?って、書いた時におこる脳内と解釈の不一致!これな!これキツいの!私が書いたのに私じゃない綾波レイみたいな。
完全に理解したわ。
やっぱりあれだ、こうやって書き出して頭の中を整理するの大事ね。自分の苦手なところが何なのかわかった気がする。
あとはね、単純。
国語の勉強不足。
本を読め!新聞を読んでレポートを書け。そうすれば今よりは良くなってるはず。
ん?でもそこまでして小説書きたいんか?
趣味だよ、息抜きだよ。
プロじゃないんです、私。
そこで変に責任感もってやらなきゃ!ってやるとしんどさマシマシラーメン一丁!になるから適度に、書きたいときに書くが合ってるのかなと。ええ。
本当に文章力をあげたいなら勉強して、都度お金を払ってプロに校正校閲してもらって見つめ直すのがいいかもしれませんね。そこまでの熱量があればですけど。
やっぱり同人活動って人には人の乳酸菌だな〜って思いました。